月一で日本の島旅に出ているよんぱです。
車中泊やキャンプを視野に入れたマイカーとしてHONDAのN-VAN(エヌバン)が気になっている人は多いのではないでしょうか。

そんな要望に対し、実際にN-VAN(エヌバン)を購入して半年ほど車中泊に行っている私が忖度なしでレビューします。
車中泊車としてのN-VAN(エヌバン)の良い点・メリット
N-VAN(エヌバン)最大の魅力は助手席側がフルフラットになること。これは本当に便利。写真時の助手席側のフラット長(平らな面の縦幅)は240センチにもなります。運転席後部のフラット長は150センチ。運転席を目一杯前へ出せば160センチまで伸びます(運転席側はフルフラットにはならない)。横幅の長さは中間あたりが120センチ、後方は100センチです。この広さならカップルや夫婦での車中泊も快適に楽しめます。
もちろん床はかたいので寝袋のじか敷きで寝ると翌朝の腰と背中が大変なことになります。このような肉厚マットの上に寝袋を敷くと快適ですよ。GROOVYのインフレータブルマットはサイズ感がベストマッチ。反発力も高めで腰痛持ちの私は毎回の車中泊にもう手離せません(笑)。黒いバルブを軽くひねれば自動でふくらみます。最大までふくらんだらバルブを閉めれば完成。収納時はバルブを開けた状態で、足などを使ってマットを圧迫しながら丸めて空気を出し、最後にバルブを閉めます。
【N-VAN(エヌバン)車中泊におすすめのマットと寝袋】
フラット面から天井までの高さは約140センチもありドアを締め切っていても開放感があります。身長170センチの私が立つとこんな感じ。縦に長いぶん上の空間に収納スペースを作りやすいのもメリットですね。
運転席の上部にある収納ボックスはHONDA純正のルーフコンソール(追加オプション品)。こんなふうにティッシュボックスを入れることもできます。前方には収納スペースが少ないのでこのアクセサリーはぜひ購入をおすすめします。購入はアマゾンでもできますが自分での設置はできないので販売店やディーラーなどに問い合わせましょう。
後部壁面のM6ユーティリティーナット(6ミリ径のネジ穴)の使い勝手の良さが気に入ってます。希望の位置にアルミフックをつけたり、自作ラック(自作棚)や自作テーブルなどを取り付ける高さを自由に決められます。広い鉄面部分にマグネットタイプのランタンなどをつけられるのも良いですね。
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助手席前には2つのUSB充電ポート(USBケーブルの差込口)が付いています。これのおかげでスマホのバッテリーを気にせずにグーグルマップをカーナビがわりに使えます。もう一方のポートでは同乗者のスマホを充電したり車載用の空気清浄機をセットしています。
車中泊車としてのN-VAN(エヌバン)の悪い点・デメリット
メリットである天井の高さ(高い車高)は強風時には弱みにもなります。たとえば湾岸沿いの高速道路で風が強い時にややスピードを出すと車体が頻繁にあおられます。ググッとハンドルを一瞬取られかけて思わず冷や汗が出たこともたびたび・・。
また、さほど風がない日の高速走行時でも100キロ以上を出すと車体バランスが不安定になり始めて怖いと感じることも。いずれにしてもスピードの出しすぎには注意して安全運転を心がけましょう。
乗車して最初に感じたのが「ハンドルとシフトノブが何だかちゃっちいなぁ・・」ということでした。また、後部の床下に組み込まれている発砲スチロール群もなんとなく貧相。
とはいえこれは室内空間の広さを重視してコスト削減を追求した結果なのかもしれません。そもそも質感を重視する人はこんな車を選ぶべきではありませんし私はもう気にしてません(笑)。どうしても気になるという方はハンドルカバーやシフトノブカバーでのカスタムをおすすめします。
これも空間広大化のためでしょうが助手席のグローブボックスがありません。車検証を入れる場所すらないのはショックでした。また、良いサイズ感の小物置き場もないため乗り始めの頃はちょくちょくイラッとしてました(笑)。灰皿もありません。
とはいえ、前方収納の悩みはこれ⇧(純正のルーフコンソール)と滑り止めゴムマット(写真左下)をセットすることでおおむね解決。ルーフコンソールの容量はかなり大きく、車検証や説明書のほか簡易工具箱や小物などががっつり入ります(右上の写真で収納量の半分弱)。ティッシュの置き場に困らないのも良いですね。
滑り止めゴムマットはサングラスや財布といった小物を置くのに最適。N-VAN(エヌバン)のダッシュボードは広いので同じゴムマットをもう1つ追加する予定です。
また、グーグルマップをナビがわりに使うならN-VAN専用設計のスマホホルダーは必ず購入しておきたいですね。
【N-VAN(エヌバン)前方収納におすすめのアクセサリー】
後部座席は「座るためのシート」ではないと考えた方がいいでしょう。そもそも背もたれがいっさい後ろへ倒れない時点でシートとしての役目をほとんど果たしていません。乗るならあくまでも短距離移動用としてですね。「N-VAN(エヌバン)は二人乗り。後部はあくまでも荷室or寝室」ととらえた方がガッカリせずにすみます。
助手席については運転席と比べて座面シートが硬く座り心地も良いとはいえません。が、後部座席よりは100倍マシ(笑)。ちゃんとリクライニングしますし、グローブボックスがないぶん足元は広々としています。座面に腰痛防止クッションや好みの座布団を置くなどすれば長時間ドライブも快適でしょう。また、N-VAN(エヌバン)専用の各種シートカバーも多数販売されています。シートの質感やマテリアルの向上、撥水効果などに期待してこちらを検討するのもいいと思います。
【まとめ】N-VAN(エヌバン)は1〜2人での車中泊&キャンプに最高の車!
後部座席の実用性がほぼゼロに近いと考えるとN-VAN(エヌバン)はファミリーカーには不向きです。とはいえ、ソロキャンパー、カップルや夫婦など1〜2人での旅をメインにする方は買って後悔しない車といえるでしょう。ユーザーの私が自信を持っておすすめします。
N-VANでの車中泊を快適にするコツは上部の空間を生かした収納の工夫。これにより多くの荷物を積みながらも二人でのびのびと過ごせます。
記事で紹介したアクセサリー類も上手に使って車内環境を高めて下さい!